SONYアクションカムとGoPro HERO5 BLACK両方使ってわかった選び方

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SONYのアクションカム HDR-AS300とGoPro HERO5 BLACKを両方購入して使って感じた選び方を紹介したい。
総合評価からすると互角といったところ。用途によって、どちらが優れているかが変わってくるので、選び方の参考になればと思う。
いずれもレビュー用に少し使ってみたというレベルではなく所有して持ち出してしっかりと使い込んでいる。

GoPro HERO5 BLACKとSONY Actioncamの優劣は用途により変動する

まずはじめに言いたいのはどちらも一長一短があり、いや一長のみがあり、単純に優劣はつけられないということだ。
あるユーザーによってはGoPro HERO5 BLACKの方が圧倒的に優れていると感じるだろうし、他のユーザーにはSONYのアクションカムFDR-X3000やHDR-AS300の方が優れているという感想を抱くだろう。

いずれのカメラも一定水準を満たしており他機種と比較して弱点と呼ばれるものは少ない。
このジャンルでは中華アクションカムやPanasonic、NikonのKeyMissionなど多くラインナップされているが、間違いなく2強といっても良いだろう。

画質に関しては好みによりけり。互角

どちらもこのジャンルのカメラの中では最高レベルの画質を誇っている。
中華アクションカムやNikon KeyMissionなどとは比較にならないレベルの画質だ。
SONYのFDR-X3000/HDR-AS300の方がややビビッドな映り、GoPro HERO5 BLACKの方がナチュラルな映りだ。
撮って出しの場合はSONYの方が派手に見えるので高画質に感じやすいかもしれないが、それはGoPro HERO5 BLACKの方が低画質という意味ではない。

比較動画を上げてくれているYoutuberさんがいるので紹介しておこう。

操作の完成度はGoPro HERO5 BLACKの圧勝

GoPro HERO5 BLACKがSONYのFDR-X3000/HDR-AS300に圧倒的に勝っているのは操作性だろう。
タッチパネル付きの液晶がついているため画角が確認しやすいことはもちろんのこと、その他細かい操作性もGoPro HERO5 BLACKの方が優れている。

例えば、電源OFFから録画ボタンを押して録画を開始できるところなどは、細かいところかもしれないが撮影・停止を繰り返すこのジャンルのカメラでは必須の機能だったりする。
それがSONYには付いていないので電源を入れてから3秒ぐらい待ち録画ボタンを押してようやく録画が開始される。
電源と録画を連続して押してもSONYのアクションカムには起動準備があり録画をしてくれないのだ。

スポーツ中などカメラを操作できる時間は限られている。そんな時にワンボタンで録画開始できるGoProのメリットは大きい。

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GoPro HERO5 BLACKボイスコントロールがキラー機能

こちらも操作性の一つになるかもしれないが、前述したようにアクションカメラを利用しているシーンはアクションをしているケースが多いと想定される。
専属のカメラマンがいて、後ろを付いてきているのであれば全く必要のないような機能が最重要機能になってくる。

GoPro HERO5 BLACKのボイスコントロール機能は、最重要機能であると言える。
アクションカメラを手持ちで使っていることは非常に少なく、三脚だったりセルフィスティックだったり本体操作ができないシーンが多いだろう。

AppleのSiriを使っていないから・・・という理由でこの機能をスルーするのは大間違い。
GoProのボイスコントロール機能は一度使うと、それ無しでは考えられないぐらい世界観が変わる機能だ。

さらにGoPro HERO6 Blackになって電源のONもポイスコントロール可能になった。

見た目の印象もGoPro HERO5 BLACKの勝利

好みの問題もあると思うがGoPro HERO5 BLACKとSONYのFDR-X3000/HDR-AS300を比較した時に見た目はGoProの方が洗練されていると感じる人の方が多い。自分の周りでもSONYの方がカッコイイといった人はいなかった。

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耐久性はGoProの勝利。SONY FDR-X3000/HDR-AS300はケース必須

SONYのFDR-X3000とHDR-AS300は防水ハウジングに入れていない状態で1mからの落下でも故障する。
実際に1m程度の高さから落として修理に14,000円も飛ばしているので間違いない。

修理を依頼した際にSONYストアのスタッフさんも落下による破損は凄く多いと言っていたのでGoProのような感覚で使用していると痛い目にあう。

また勘違いされがちだがFDR-X3000/HDR-AS300は防水ハウジング無しでは防滴だ。
ハウジング無しでの水没は保証対象外なのでマリンスポーツや雪上でのスノーボード・スキーではハウジングが必須になる。

しかもハウジングに入れてしまうと内蔵マイクが全く音声を拾わない。

それに比べてGoProは投げても平気、落としても平気、ハウジング無しても防水と耐久性に関しては無双状態だ。
本来アクションカメラとはそうあるべきだ。

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操作性の悪さを凌駕するSONY FDR-X3000/HDR-AS300の空間光学ブレ補正

ここまでSONYの酷評を続け、GoProを擁護し続けてきたが、それらのウィークポイントを一気に引っ繰り返せるだけの素晴らしい空間光学ブレ補正がFDR-X3000/HDR-AS300には搭載されている。

これは本当に素晴らしく、まるで電子スタビライザーを使用したかのようなのヌルヌル動画が簡単に撮影できる。
これだけのために全てを犠牲にしてFDR-X3000/HDR-AS300を選ぶことも間違いではない。

手持ち、もしくは自撮り棒に装着して歩きながらや停止状態でチルトパンを多用するような撮影であればGoPro HERO5 BLACKよりも遥かに素晴らしい映像が撮影できるだろう。

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結論:スナップならSONY FDR-X3000/HDR-AS300。スポーツならGoPro HERO5 BLACK

まとめとしては最初にも書いたように多く使うシーンによって評価が大きく分かれる。
旅行に持って行ったり、スナップの撮影を行うのであれば手軽に手ぶれの全くない動画が撮影できるFDR-X3000/HDR-AS300を選ぶべきだ。

しかし、サーフィンや自転車、スキーやスノーボードなどスポーツシーンで利用するのであればGoPro HERO5 BLACKを選ぶべきだ。

また、三脚などに固定して撮影することが多いのであればFDR-X3000/HDR-AS300の唯一のメリットである空間光学ブレ補正を活かすことができないためGoPro HERO5 BLACKを選ぶべきだろう。

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